メモリパッケージング・テスティング（封止・検査）大手の力成科技（パワーテック・テクノロジー）は23日、ＮＯＲ型フラッシュメモリーメーカー、米スパンションから中国・蘇州の工場を買収したと発表した。買収額は5,100万米ドル。蘇州工場ではスパンションの製品の封止・検査を請け負う。同社にとっては本格的な中国進出となる。24日付経済日報などが報じた。
パワーテックのＮＯＲ型フラッシュメモリーによる売上高は現在、全体の３％に満たない。しかし、蘇州工場の買収でスパンションからの封止・検査の受注が確保でき、生産ラインも拡大させるため、来年の売上高は大きく伸びると予想される。
スパンションは昨年10月、日月光半導体（ＡＳＥ）との合弁による同工場の設立を計画し、覚書を交わしたが、今年３月のスパンションによる破産法の適用申請を受けて、同覚書は無効になっていた。スパンションと日ＡＳＥは先週、提携の終了を発表した。
パワーテックによると、蘇州工場の買収計画は経済部投資審議委員会（投審会）の許可のほか、スパンションが破産保護期間中であるため米国の破産裁判所の同意が必要だ。
