訪台中の中国の携帯電話キャリア最大手、中国移動通信（チャイナ・モバイル）の王建宙総裁は26日、新竹科学工業園区（竹科）に聯発科技（メディアテック）を訪問し、同社と戦略提携を結んだ。両社は今後、中国独自の３Ｇ（第３世代）携帯電話規格「TD－SCDMA」や４Ｇに当たる「ＬＴＥ」に関する技術、製品、市場研究について協力する。27日付蘋果日報が報じた。
新竹科学工業園区を視察し、科学工業同業公会の謝其嘉理事長（右）から記念品を受け取る中国移動・王建宙董事長（左）（26日＝中央社）
王総裁はまた、中国移動は来年５月の上海万博でTD－LTE（中国独自の４Ｇ通信規格）基地局や関連端末の展示を行うと発言し、メディアテックが同時期までに４Ｇチップを提供することを間接的に明かした。
メディアテックによると、中国移動はこれまで「TD－SCDMA」対応端末の調達を２度行っているが、メディアテックのソリューションは携帯電話およびデーターカードの60％以上に採用されているという。また、中国移動がこれまでに発表したＴＤ携帯でも４機種でメディアテックのチップが採用されている。
