ノートパソコン受託生産大手の仁宝電脳工業（コンパル・エレクトロニクス）は３日までに、中国江蘇省昆山市でのノートＰＣ生産に１億8,000万米ドルを追加投資する方針を固めた。４日付経済日報が伝えた。
投資計画は昆山にある既存の生産拠点に続く第２生産拠点を設けることが目的で、本部、研究開発（Ｒ＆Ｄ）センター、工場４カ所が建設される予定だ。規模は既存の生産設備全体に匹敵する。同社は「投資計画は2011年以降の需要に対応するものだ」と説明している。
コンパルは2006年、ベトナムに生産拠点を設ける方針を明らかにしたが、インフラ整備の遅れなどから、計画は遅れている。昆山への追加投資で、市場ではコンパルがベトナムでの投資計画を中止したのではないかとの観測も浮上したが、同社は「ベトナムでの工場建設計画は計画通りに進める」と強調した。
