中央銀行の４日発表によると、８月末の外貨準備高は3,254億1,700万米ドルで、前月より43億2,300万米ドル増加し、過去最高を更新した。世界ランキングは依然、中国、日本、ロシアに次ぐ４位だが、ロシアとの差を269億米ドルに縮め、金融業界からは今年末にロシアを抜く可能性もあるという予測も出ている。５日付中国時報が報じた。
外資の純流出は８月、３億200米ドルだったが、外貨準備高が増加した理由について、中央銀行外匯局の林孫源局長は、外貨準備による運用収益の増加に加え、ユーロおよび日本円が対米ドルで上昇したことを挙げた。中央銀行は、「外貨準備高ランキングには関心がない」としている。
なお、ロシアの外貨準備高の減少は、ルーブルの下落防止に大量の外貨準備高を使ったことが原因だ。
