友達光電（ＡＵＯ）が７日発表した８月の大型液晶パネル出荷枚数は、前月比9.7％増の907万枚で、７月の826万枚に続き２カ月連続で過去最高を更新した。中小型パネルは同8.5％減の1,969万枚だった。８日付電子時報などが報じた。
大型パネル出荷の好調を受け、８月連結売上高は前月比15.9％増、前年同月比1.7％増の377億1,300万台湾元（約1,070億円）と、金融危機発生以降で初めて年成長率がプラスに転じた。
ＡＵＯは第３四半期の見通しについて、大型パネルの出荷枚数は前期比15～20％増で、そのうち液晶テレビ用が10％増、ＩＴ（情報技術）製品用が20％増と予測、中小型パネルは５％前後の増加を見込んでいる。平均単価は液晶テレビ用、ＩＴ用ともに10～15％上昇する見通しだ。ＡＵＯは、出荷増、価格上昇から増収が見込めるため、第３四半期の黒字転換が望めるとの見方を示した。
さらに陳炫彬同社副董事長は同日、「クリスマスや春節（旧正月）シーズンに向け、11月まで受注見通しが立っている」と語った。
