鴻海集団（フォックスコン）傘下の正イ精密工業（イは山の下に威、フォックスリンク）が米アップルからタブレットＰＣ用コネクターの大型受注を獲得し、クリスマス前の発売に間に合わせるよう生産を急いでいるとの観測が出ている。初期段階では約100万台分が出荷されるとみられる。同社はこの情報に対し、個別の顧客についてはコメントできないとしている。14日付蘋果日報が報じた。
「iTablet」という名称で当初９月に発売されるとみられていたアップルのタブレットＰＣは、度重なる細部の修正により、９月の発売には間に合わないことが確実となった。鴻海精密工業が組み立てを受託したとの観測もあるが、鴻海はコメントできないとしている。
フォックスリンクの８月の売上高は前月比17％増の40億9,400万台湾元（114億2,000万円）。第３四半期の売上高は少なくとも前期比20％増となると予想される。第４四半期はまた、アップルが今月発売した新型iPodの恩恵により、売上高を大幅に伸ばすとみられる。
