液晶パネル最大手、友達光電（ＡＵＯ）の李焜耀董事長は、「現在顧客からの受注は順調で、中国市場にもマイナス要因は見当たらず、国慶節連休（10月１～８日）のテレビ販売台数は期待できる」との見方を示した。その上で第４四半期のパネル価格は、昨年のように急激な下落に見舞われる可能性はなく、季節的要因からゆるやかな下降を見せるにとどまると予測した。２日付蘋果日報が報じた。
ＡＵＯが協賛する科学博物館「達達的魔術世界」オープン式典に出席した李焜耀董事長（右）（１日＝中央社）
また、施顔祥経済部長が今週液晶パネル前工程の対中投資開放について前向きな姿勢を示したが、李董事長は中国の今後の税制および台湾政府の政策を基に検討する考えを示した。
李董事長は「現在、前工程を終えたパネルを中国で組み立てても関税はかからないが、今後課税されることになれば、中国に工場を設置しなければ競争力に影響が出ることになる」と説明し、企業の国際競争力を考慮して政策決定を行うよう政府に求めた。
