15日付経済日報によると、鴻海集団傘下のコネクター大手、正イ精密工業（イは山の下に威、フォックスリンク）は、超小型（ピコ）プロジェクターのモジュール生産参入を目指し、同分野の技術をリードする、米マイクロビジョンと提携を行うとの観測が出ている。
フォックスリンクは、ノキアやサムスン電子、アップルといった携帯電話を手掛けるブランドと良好な関係にあるため、携帯機器への搭載を狙った超小型プロジェクター市場の参入に有利とみられている。マイクロビジョンのほか、米システム組立メーカーと３社共同で参入を計画しているとみられる。
同社は第３四半期、アップルのiPhoneやｉＰｏｄ、およびマイクロソフトのゲーム機Ｘｂｏｘ用コネクターの出荷が好調で、粗利益率が大幅に上昇、単期利益が上半期合計を超える見込みだ。証券会社の予測では同期の税引き前利益は７億台湾元（約19億円）以上に上ったとみられる。
