瀚宇彩晶（ハンスター）傘下のカラーフィルター（ＣＦ）メーカー、和鑫光電（シンテック・フォトロニック）はこのほど、36億台湾元（約100億円）の協調融資（シンジケートローン）および18億元の現金増資を実施すると発表した。同資金は同社第５世代工場の、ＣＦ・タッチパネル両方が製造可能な複合式工場への改造、および中国南京でのタッチパネル工場増設などに投じる計画だ。21日付電子時報が報じた。
張文毅シンテック董事長によると、第５工場改造工事は2010年第１四半期までにすべて終える見通しで、完成すれば月産能力はＣＦ５万枚、タッチパネル７万枚となる。２つの製品を同時に生産できるようになることで、生産ラインの稼働率確保、および顧客の需要への柔軟な対応が可能になるとしている。
またシンテックは20日、新総経理に液晶パネル生産分野で経験の豊富な、王義昭ハンスター副総経理が就任すると発表した。ハンスターの協力の下、タッチパネル市場での商機獲得に向けた態勢を強化している。
