ニュース
電子
作成日：2009年11月17日_記事番号：T00019281
メディアテックとクアルコム、今月中にＷＣＤＭＡ授権契約締結か
ＩＣ設計最大手の聯発科技（メディアテック）は、クアルコムからの第３世代（３Ｇ）通信規格WCDMAに関する技術のライセンス取得について、月末までに正式契約を締結できる見込みだ。メディアテックは「契約時期は極めて近く、細部の詰めを残すのみ」と表明した。17日付工商時報が伝えた。
また、注目を集める権利金についてメディアテックは「一度に大規模な支出が行われることはない」とコメントした。
証券会社は、今回の契約でメディアテックは粗利益率に一時的な影響が出るが、将来的には大手ブランドからのハイエンド携帯電話向け受注も期待でき、ターゲットが現在の新興市場中心から欧米を含めた世界市場に広がると指摘した。
一方メディアテックへの授権で、クアルコムはWCDMA向けチップのシェアが脅かされる可能性もあるが、巨額の権利金を請求できるため、有利な立場にあることに変わりはないと分析した。
