大手求人情報サイト「104人力銀行」の最新調査によると、10大主要産業の求人件数は、昨年の金融危機の影響により今年１月まで急激に落ち込んだのち、順調にＶ字型の回復をみせていることが明らかになった。25日付蘋果日報が伝えた。
調査対象となった10大産業は、▽小売▽卸売▽飲食▽半導体▽光電・光学▽電子部品▽通信▽金融▽旅行・レジャー▽建設――。うち求人件数が最も増加しているのは金融業で、11月は今年１月の2.6倍に達している。これについて104人力銀行は「金融危機で大幅に人員を削減したことが原因」と指摘した。
また職種別では11月、「営業」「顧客サービス」「研究開発（Ｒ＆Ｄ）」の求人が多くなっている。
ただ、求人情報誌編集者は「現在の求人は派遣やパートが多く、就業市場が回復したと見るのは楽観的過ぎる」と指摘した。また、政治大学労工研究所の成之約教授も「金融やハイテク産業が第４四半期のハイシーズンに入り、悲惨な状況だった昨年に比べ求人が増えているだけで、本当の回復とは言えない」と語った。
