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新型インフル予防に効果的?黒豆高騰で小売業者悲鳴


ニュース 社会 作成日:2009年12月9日_記事番号:T00019724

新型インフル予防に効果的?黒豆高騰で小売業者悲鳴

 
 新型インフルエンザ(H1N1)の流行を受け、予防に効果があるといわれる黒豆の需要が高まっている。今年年初に30キログラム当たり1,000台湾元前後だった黒豆価格は、目下2,000元以上に跳ね上がり、黒豆豆乳など関連製品を扱う小売店は悲鳴を上げている。

 大豆の一種である黒豆は黒大豆とも呼ばれ、良質の植物性タンパク質を含む食品。アントシアニンやサポニン、リノール酸などを含み、視力回復や動脈硬化、高血圧、アンチエイジングなどに効果的といわれる。

 日本ではおせち料理に欠かせない黒豆だが、台湾では黒豆豆乳や黒豆ジュース、黒豆茶などの飲み物として利用されることが多く、出産後の女性にも欠かせない。また、東洋医学では腎機能を高めると言われている。

 黒豆はここ数年来の物価上昇に伴って値上がりしていたが、新型インフルの流行を受け、価格はここ約半年間で一挙に2倍以上に跳ね上がった。

 黒豆の高騰は黒豆豆乳など関連製品を売る朝食店などを直撃。中には一時的に販売を中止する店もあるという。悲鳴を上げる小売業者らは、商社など仲介業者らによる価格操作の可能性を指摘しており、政府が対策を講じるよう要求している。

 なお、行政院衛生署疾病管制局は「新型インフル対策に最も効果的なのはワクチン接種」と強調。ワクチンは、科学的に安全で効果があると証明されているためだ。漢方医によると、黒豆が他の食品に比べて免疫力を高める効果が特に優れている訳ではないとのこと、あくまでも民間療法と考えた方がよさそうだ。

 なお、もともと来年に予定されていた健康な成人の新型インフルワクチン接種が、前倒しで今月12日からスタートする。「おせちの黒豆の前に、まずワクチン」ということだろうか?