仁宝電脳工業（コンパル・エレクトロニクス）はこのほど、ソニーの液晶テレビ受注を初めて獲得し、第１四半期中に出荷を開始するとの観測が出ている。同社は観測に対し「特定の顧客についてはコメントできない」としているが、陳瑞聡同社総経理は先ごろ、「液晶テレビは（ノートパソコンに次ぐ）当社の２本目の足となる」と同製品への注力を表明していた。13日付経済日報が伝えた。
コンパルは、今後日系メーカーが生産の外部委託を急速に拡大するとみており、これに対応するため、中国・江蘇省昆山市に新工場を建設中だ。来年第２四半期の完成時には月間出荷台数が現在の60万台から100万～120万台へと大幅に増加する見込みだ。
昨年ノートＰＣ出荷台数で初めて世界首位に立ったコンパルは、製品ラインナップの多様化を図っており、今年、同社の液晶テレビ出荷台数は前年比８割増の600万台へ成長するとの市場予測もある。
