大手工業用紙メーカーの値上げを受け、鶴寿瓦楞紙器、富美紙器など中堅製紙各社は19日、川下の紙製品メーカーに対し、ペーパーコアの価格を20日から15～20％引き上げると通知した。各社は今月初めにも10％の値上げを行っていた。20日付工商時報が伝えた。
値上げは製紙大手３社の永豊餘集団、正隆紙業、栄成紙業が今月から工業用紙の価格を引き上げたことが理由。背景には原料となる米国からの輸入古紙価格が高騰していることがある。一方で台湾の製紙大手が単価が高い輸出用に生産分の多くを回しているため、台湾市場で供給不足が起きている。
ペーパーコアは２月にもさらに20％値上げされる可能性がある。川下の紙器メーカーはすぐにコストを顧客に転嫁できないため、業績への影響が避けられない見通しだ。
