兆豊国際商業銀行ニューヨーク支店は先週、中国銀行と総額3,100万米ドルの国際協調融資を実施した。台湾の銀行が中国の国有銀行と協調融資を行うのは今回が初めてで、今後他行にも同様の動きが広がりそうだ。２日付工商時報が伝えた。
今回の協調融資は、現地の華僑系不動産業者ウー・タワーズが対象で、同社がニューヨークのフラッシング地区に建設する21階建ての商業ビル兼マンションが担保となっている。
兆豊金融控股幹部は「提携対象を中国銀行だけでなく、中国工商銀行、中国建設銀行、交通銀行、中国農業銀行の海外支店にも拡大したい」と述べた。兆豊銀は豊富な米ドル資金を抱えており、中国の大手銀行との提携余地は大きいと判断している。同行はさらに中国でも、協調融資、人民元建てローン、台湾企業向け融資の各分野で中国の大手銀行と提携を進める構えだ。
