トヨタ自動車が北米などで大規模なリコール（回収、無償修理）を決めた問題に絡み、トヨタ台湾総代理の和泰汽車は、行政院消費者保護委員会（消保会）の求めに応じ、同社を通じて取り扱いされていない、いわゆる「並行輸入車」について無料で点検・修理を実施すると決定した。３日付工商時報が伝えた。
同社は交通部から、リコール該当の並行輸入車として通知を受けた車の持ち主に対し、無料で点検・修理サービスを提供する。陳威仁・交通部次長によると、和泰汽車が台湾で取り扱う車種のアクセルペダルはリコールの原因となった米ＣＴＳ社からではなく、すべて日本から調達していることを確認しており、今回の問題の影響は大きくないと説明した。
台湾生産車で使用されている日本製アクセルペダル（右）と、問題となっているＣＴＳ社製（左）（２日＝中央社）
消保会は交通部に対し、ＣＴＳ社のアクセルペダルを採用した車種が、ほかに台湾市場で流通していないかどうかについて調査を行うよう要求し、交通部は代理業者や各メーカーに確認するとしている。
