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抗体医薬のアブノバ、日本・国立環境研究所と共同研究へ


ニュース 医薬 作成日:2010年2月3日_記事番号:T00020776

抗体医薬のアブノバ、日本・国立環境研究所と共同研究へ

 
 抗体医薬品や組み換えタンパク質や抗体を扱う亜諾法生技(アブノバ)の黄韋伯総経理は2日、日本の国立環境研究所(NIES)と、遺伝子組み換えのニワトリを利用したタンパク質由来の医薬品を共同開発することで協力覚書を締結したと明らかにした。3日付経済日報が伝えた。

 黄総経理によると、バイオ医薬品業界では最近特許権の期限切れが相次いでおり、特に抗体医薬市場は2015年に600億米ドル規模に達すると見込まれる。

 しかし一方で、生産能力が追い付かない問題に直面しており、黄総経理は「供給不足を解消するため、NIESと共同でニワトリ胚の幹細胞を利用してヒトタンパク質と抗体医薬の生産する研究を行う」と説明した。

 黄総経理によると、コストや技術、生産工程を考慮して遺伝子組み換えニワトリの利用を決めたという。同技術が成熟すれば、ニワトリの卵を抗体医薬の原料として利用できるようになる見込みで、同社は今年、1万5000個の抗体を開発し、研究機関や製薬大手などへの提供を目指す。