インターネットセキュリティ対策ソフト大手の趨勢科技（トレンドマイクロ）は４日、クラウド・コンピューティング業務専門の子会社「騰雲計算（TCloud Computing）を設立した。同社初めての子会社設立で、張正明董事長は「クラウド事業は当社にとって極めて重要」と同分野への積極姿勢を示しており、事業拡大に向け台湾で今年200人の研究開発（Ｒ＆Ｄ）要員を募集する。５日付経済日報が伝えた。
張董事長は「台湾にグーグルのような企業が２社存在すれば、経済成長率が２ポイント上昇する。クラウドは絶好のチャンスだ」と語った（４日＝中央社）
新会社の資本金は１億2,000万台湾元（約３億4,000万円）。クラウド関連の技術開発や支援、システム統合、教育研修、コンサルティングなどサービスを、台湾や中国、日本、韓国、東南アジアの顧客に提供する計画で、将来的には戦略パートナーの導入も検討する。また、第２四半期にはクラウドのプラットフォームを発表する予定。
