ギリシャやポルトガル、スペインなどの財政悪化により欧州の経済先行きに不透明感が高まっている問題で、宏碁（エイサー）広報は５日、今後リスク軽減のため一部地域で販売停止の措置を採る可能性もあると表明した。６日付蘋果日報が報じた。
同社は一昨年の金融危機発生の際、売掛金が回収できなくなるリスクを避けるため、東欧の一部の国への出荷を停止したことがある。今回のギリシャなどの財政赤字問題についても細心の注意を払うとしている。
欧州市場はエイサーの地域別売上高の50～60％を占める、最大の主力市場だ。同社によると、現在、信用不安が高まっている国のうち、スペインではノートパソコンとデスクトップＰＣがシェア首位で、ギリシアでも高シェアを得ているが、ポルトガルでは高くない。
