液晶パネル大手、友達光電（ＡＵＯ）の李焜耀董事長は７日、「企業のパソコン買い替え商機は今年必ず到来する」と発言した。その理由として2008年下半期の金融危機発生により企業の設備投資が急減して既に１年半が経っている上、本来オフシーズンに当たる上半期に需要の高まりが見られるためと説明し、パネル需要にもつながると期待を示した。８日付工商時報が報じた。
また、彭双浪ＡＵＯ執行副総経理は、低価格ノートＰＣ（ネットブック）を含めたノートＰＣ市場規模は今年、２億台へと前年比18％拡大すると予測。さらに、市場調査会社、ディスプレイサーチの謝勤益副総裁も、サムスン電子、デル、ＬＧエレクトロニクスの液晶モニター世界３大ブランドが、10年出荷目標を前年比18％増（計7,900万台）と、09年の５％増に比べ大幅に高く設定していることから、今年は企業のＰＣ買い替え需要が期待できると指摘した。
液晶モニター受託生産世界最大手、冠捷科技（ＴＰＶテクノロジー）の宣建生総裁も、ここ数年停滞気味だった企業のＰＣ購入が昨年下半期から増えており、昨年マイナス成長だった液晶モニター市場は今年３～５％伸びると予想している。
