スマートフォン最大手、宏達国際電子（ＨＴＣ）は９日、４月９日までに最高１万5,000株（公開株式の1.9％）の自社株を買い取る金庫株の実施を決定した。買取価格は１株当たり280～500台湾元とみられ、合計金額は最高75億元（約210億円）に達する見込みだ。10日付中国時報が伝えた。
同社が金庫株を実施する背景には、２月以降の市場全体の株価下落に加え、８日付経済日報で最大４割の製品値下げ方針が報じられたことを受けて、粗利益率低下への懸念から株価が急落し、300元付近の低い水準で推移していることも関係しているもようだ。
値下げについて同社は、「値下げするのは販売から一定期間経過した旧機種のみで、粗利益率には影響させない」と改めて強調した。
