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蘇起国安会秘書長が辞任、米産牛肉問題で引責か


ニュース 政治 作成日:2010年2月12日_記事番号:T00021003

蘇起国安会秘書長が辞任、米産牛肉問題で引責か

 
 馬英九総統を就任以来支えてきた蘇起・国家安全会議秘書長の辞任が決まった。1月に馬総統に辞任願いを申し出てこれまで強く慰留されていたが、11日に辞表が受理された。「家庭および健康の問題」を辞任理由としているが、実際は同氏が主導した米国産骨付き牛肉の輸入開放が世論の強い批判を浴びたためとみられている。12日付中国時報が報じた。
 
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馬総統は蘇氏の過去2年間の中台関係改善における貢献を高く評価するコメントを発表した(11日=中央社)
 
 一方、昨年12月に馬総統の側近で、元台北市副市長の金溥聡氏が国民党秘書長に就任し、金秘書長は馬総統に近い有力者を排除してきた前歴があることから、「『両雄並び立たず』で辞めざるをえなくなった」という憶測も民進党陣営内から出ている。

 蘇秘書長の後任は元駐シンガポール代表の胡為真氏で、23日に交代する。

 蘇秘書長は李登輝時代に行政院大陸委員会主任委員を務めるなど中台関係のエキスパートで、「一つの中国、それぞれの解釈」のいわゆる「1992年の共通認識」を創作したことでも知られる。