ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

砂糖価格追加値上げへ、食品業界のコスト増大


ニュース 食品 作成日:2010年2月12日_記事番号:T00021012

砂糖価格追加値上げへ、食品業界のコスト増大

 
 台湾糖業(台糖)は、砂糖が国際的に供給不足に陥っていることを受け、春節(旧正月)後にも砂糖価格を追加値上げする方針だ。値上げ後の砂糖価格は1キログラム当たり31台湾元に達する見通しで、台湾での年間砂糖消費量50万トンから試算すると、砂糖を消費する食品・飲料業界などにとっては5億元(約14億円)のコスト増になる。12日付経済日報が伝えた。

 台糖は現在の砂糖価格同29.2元が国際価格を同3元以上下回るとして、値上げを計画している。台湾では4月から飲料生産の最盛期に入るため、砂糖需要量が毎月4万5,000~5万トンに達するとみている。輸入砂糖も割高となって業者が利益が出ないことを嫌気して輸入を見送る可能性があり、台糖による砂糖の供給不足量は4月以降、月1万2,000トンに達するとの試算もある。

 台糖によると、現在はサトウキビからの砂糖生産期に当たり、在庫量は2万トンを超えるため、3月までの供給分に問題はないとしている。同社はまた、場合によっては外国からの輸入で需要に対応する構えだ。

 しかし、同社は高雄市の小港製糖工場で出荷制限を開始しており、砂糖の供給不足に対する懸念が広がり始めている。

 飲料、調味料メーカーの中には、砂糖の代わりに安価な果糖の使用を増やすなどして、急場をしのぐ動きも出ている。