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周台北県長、新北市長選に不出馬表明


ニュース 政治 作成日:2010年2月22日_記事番号:T00021033

周台北県長、新北市長選に不出馬表明

 
 年末の直轄市長選挙で勝敗の行方が最も注目されている新北市(現台北県)について、現職の周錫瑋台北県長が22日、自身の不出馬と朱立倫行政院副院長(国民党副主席)の立候補を支持する意向を記者会見で表明した。中央社などが同日報じた。
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周県長は、任期終了後に総統府や内閣で新たなポストを得る考えはないと表明し、「政治家の進路は清潔でなければならない」と強調。その発言直後に涙ぐむ場面もあった(22日=中央社)


 周県長は「総統府、行政院、国民党上層部もすべて朱副院長の立候補を支持しており、党の団結と民主主義の機能を尊重するため、わたしは出馬しないことを決めた」と語った。さらに、国民党と台北県が個別に行った世論調査で、朱副院長の支持率が自身よりも高かったことも明らかにした。

 朱副院長は桃園県長を2期務め、交通や教育分野などの業績が県民に評価され、昨年9月の内閣改造時に副院長に抜てきされた。一方、周県長は台北県の直轄市昇格を成し遂げたものの、行政手腕と業績への評価はそれほど芳しくなかった。

 新北市に昇格する台北県は、全体的な有権者の比率は国民党陣営6、民進党陣営4の割合であるものの、1989年から16年にわたって民進党県政が続き、前回05年末の選挙で国民党が奪回している。民進党は12年の総統選で出馬の呼び声が最も高い蘇貞昌・元同党主席が新北市長選に立候補するとの観測もあり、実現すれば同市の勝敗は総統選に向けた政局に大きく影響することになる。