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中石化、CPL新工場を設置へ【表】


ニュース 石油・化学 作成日:2010年2月22日_記事番号:T00021045

中石化、CPL新工場を設置へ【表】

 
 ナイロン原料を生産する中国石油化学開発(CPDC、中石化)の馮亨董事長はこのほど、ナイロン産業の景気見通しを好感し、今年、100億台湾元(約286億円)を投じて年間生産能力12万トンのカプロラクタム(CPL)の新工場を設置する計画を明らかにした。同工場が量産に入れば、同社全体のCPL年産能力は現在の26万トンから38万トンへと大幅に増強されることになる。20日付経済日報が報じた。
 
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 馮董事長によると、中国でのナイロン糸やカーテン布需要が強く、台湾ナイロンメーカーの受注が相次いでいる。しかし、CPLは生産工程の複雑さ、および高額な権利金が障害となって世界的にも新規参入メーカーが少ないため、新たな生産ラインの増加は限られるという。

 馮董事長は、現在1トン当たり2,300米ドルまで上昇しているCPL相場は春節(旧正月)後さらに値上がりするとみており、証券会社も、ベンゼン価格下落による生産コスト低下も要因となって、台湾唯一のCPL生産メーカーである中石化は、少なくみて1トン当たり300米ドル、1カ月当たり2億元の粗利益が期待できると指摘している。