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台湾の防空戦力、中国の攻撃に耐えられない=米報告


ニュース 政治 作成日:2010年2月23日_記事番号:T00021060

台湾の防空戦力、中国の攻撃に耐えられない=米報告

 
 AP通信およびロイター通信が22日に「台北発」として報じた内容を基に23日付自由時報が伝えたところによると、米国防情報局(DIA)は、米国議会の指示の下にまとめた「台湾軍が保有する戦闘機の多くは、中国からの攻撃に備えた防衛作戦に使えない」とする報告を台湾でメディアに公開した。

 これについて自由時報は、1月29日に米国防総省が台湾への武器売却を決定した際、台湾側が獲得を強く望みながら対象に含まれなかった新型戦闘機「F-16 C/D型」の売却で、米国側が方針を転換する可能性があると指摘した。

 同報告の日付は1月21日となっており、米政府に台湾への武器売却決定を促した役割を果たしたとみられるものの、今回は発表から1カ月後に改めて台湾発で報じられた形となった。台湾の政府高官はこれについて、「台湾へのF-16 C/D型売却に向けた準備という米国政府の政治的意図がうかがえる」と語った。

 DIAの報告によると、台湾軍は400機の戦闘機を保有しているが、そのうち60機を占めるF-5は既に退役年数に達しており、126機の国産「経国号」は航続能力を欠いているという。またその他多くの戦闘機も、高い維持費用、航空エレクトロニクスや作戦能力のアップグレードが未知数といった問題を抱えている。