トヨタの台湾総代理店、和泰汽車の蘇純興副総経理は25日、今年の台湾市場全体の自動車販売台数予測を当初の23万台から26万台に上方修正した。景気回復が見込まれることに加え、トヨタの大規模リコールによる和泰汽車への影響は限定的と判断した。26日付経済日報が伝えた。
蘇副総経理はまた、トヨタ車（レクサスを含む）の今年の販売目標を10万4,100台とし、過去最高の市場シェア40％を目指す考えを示した。
一方、トヨタと和泰汽車による合弁メーカー、国瑞汽車は同日、中レキ工場（レキは土へんに歴）で４月から２シフト生産を約２年ぶりに再開すると発表した。台湾市場の回復に加え、中東向けなどの受注が伸びていることを受けた措置。国瑞汽車は中東向けのアルティスの出荷が、昨年の２倍以上の少なくとも１万台以上に上るとみている。
和泰汽車幹部はトヨタの大規模リコールによる影響について、「既に終息の兆しを見せており、受注状況から見ても台湾の新車販売への影響は限定的だ」と述べた。
