ＥＭＳ（電子機器受託生産サービス）世界最大手の鴻海科技集団（フォックスコン）は25日、傘下の富士康国際（ＦＩＨ）が中国で数万人規模の人手不足に陥っているとする中国メディアの報道に対し、「当グループに労働力不足問題は存在しない」と強く否定した。26日付経済日報などが報じた。
鴻海は、春節（旧正月）連休明けの人員募集は順調だと強調。中国の労働者数には限りがあるが、知名度が高く、福利厚生などの条件が比較的良い大手メーカーに問題はなく、労働力不足の影響が大きいのは部品などの中小メーカーだと指摘した。
また同日付工商時報によると、ノートパソコン受託生産大手、緯創資通（ウィストロン）の林憲銘董事長も先日、中国の労働力不足問題は解消に向かっており、春節連休明けに数千人に上った不足は今後、相次いで補充できると語っている。
