微星科技（マイクロスター・インターナショナル、ＭＳＩ）の盧琪隆シニア副総経理は同社のノートパソコン事業について、「昨年の業績は落第点だったが、今年は利益、シェア両方の向上を目指し、出荷台数で（50％超成長の）300万台以上を見込む」と抱負を語った。26日付蘋果日報が報じた。
ＭＳＩは昨年、「ブランド元年」と銘打って自社ブランド製品の展開に注力した。しかし金融危機の影響で経済環境が悪化する中、インテルのコンシューマー向け超低電圧（ＣＵＬＶ）プラットフォーム搭載機種が期待していたほど売れず、同社のノートＰＣ事業は出荷台数が200万台以下と前年から大幅に落ち込み赤字となった。盧シニア副総経理は、「今年はノートＰＣ事業で高成長が果たせるよう戦略を立て直す」と語った。
ＭＳＩは今年、３月に独ハノーバーで開かれるＩＴ（情報技術）業界の見本市「CeBIT（セビット）」で新型ノートＰＣ30モデルを発表するほか、第２四半期に量産を開始する３Ｄ（３次元）対応のオールインワン（モニター一体型、ＡＩＯ）ＰＣも出展する。また、６月には同社初となる３ＤノートＰＣを発売する計画だ。
