聯発科技（メディアテック）は25日、同社が在庫調整のため、生産委託先の台湾積体電路製造（ＴＳＭＣ）、聯華電子（ＵＭＣ）に対する発注量を10～20％削減するとの観測が報じられたことに対し、「現在の在庫水準は正常なレベルにあり、発注量を削減するといったことはない」と否定した。26日付蘋果日報が報じた。
メディアテックの財務報告によると、昨年末時点の在庫サイクルは約52日で、同社が正常な範囲と考える60日を下回った。さらに、オフシーズンに当たる第１四半期も在庫管理を続けており、ハイシーズンに入る第２四半期を前にファウンドリーへの発注量を減らすことはしていないという。
今後の見通しについてメディアテック主管は、２月の売上高は春節（旧正月）連休で営業日が少ないため１月に比べ減少となるが、３月は成長を取り戻すと予測。第１四半期は前期比横ばいか５％成長するという今月初旬の業績説明会での見解に変わりはないと語った。
