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中台ECFA交渉、「譲歩できる」=中国・温首相


ニュース その他分野 作成日:2010年3月1日_記事番号:T00021176

中台ECFA交渉、「譲歩できる」=中国・温首相

 
 中国の温家宝首相は27日、インターネットを通じて寄せられた台湾企業からの質問に対する回答の中で、海峡両岸経済協力枠組み協議(ECFA)について、「両岸(中台)間の経済規模や市場条件の違い、台湾の中小企業や一般市民、特に農業従事者の利益を十分に考慮する」と語り、「この面でわれわれは譲歩できる」との考えを表明した。28日付経済日報などが報じた。
 
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農産品の開放について譲歩姿勢を見せた温家宝・中国首相だが、工業製品については台湾側に関税引き下げを強く求めるとみられる(27日=中央社)
 
 ECFAは1月に初の正式交渉が行われた。観測によると、その際に台湾側は、馬英九総統の公約通り「大陸(中国)労働者の台湾での就業解禁、および農産品の市場開放拡大は行わない」と宣言し、これに中国側が反発姿勢を示したことなどから、締結時期が遅れるとの懸念が出ていた。

 しかし、春節(旧正月)期間中に胡錦濤・中国国家主席が「台湾の農業従事者の利益を十分に考慮する」と発言し、さらに今回、温家宝首相が譲歩姿勢を見せたことで、台湾政府内では、目標とする上半期中の第5回中台民間トップ会談(江陳会)でのECFA締結に楽観的な見通しが高まっている。