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M1B伸び率、1年半ぶりに低下


ニュース 金融 作成日:2010年3月1日_記事番号:T00021178

M1B伸び率、1年半ぶりに低下

 
 中央銀行が26日発表した1月の通貨供給量(マネーサプライ)統計によると、株式市場への投資待機資金の指標となるM1B(現金通貨と預金通貨)は前年同月比で26.17%の増加だった。ただ、M1Bの伸び率は昨年12月に21年ぶりの高水準(30.3%)を記録した後、1年6カ月ぶりに低下に転じた。前月比では1.44%増だった。27日付中国時報が伝えた。

 M1Bの伸び率鈍化は、比較対象となる昨年1月が資金需要期の春節(旧正月)に当たったことに加え、定期預金から普通預金への預け替えの動きが一段落したことも関係しているとみられる。

 市場関係者は「M1Bの伸びが低下しても、台湾株がすぐに下落するとはみていない。ただ、押し寄せていた資金の引き揚げが始まったので、株式投資は以前ほどの好調は見込めないのではないか」と指摘した。一般にM1Bの伸び鈍化と株価動向には半年程度のタイムラグがあるが、市場関係者は株価の急落はないとみている。

 M2は前年同期比5.4%増で、伸び率は昨年12月の5.99%を下回った。中央銀行は「市中への資金供給は依然として潤沢だ」としている。