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中鋼5号高炉で火入れ式、年2千万トン視野


ニュース 鉄鋼・金属 作成日:2010年3月1日_記事番号:T00021186

中鋼5号高炉で火入れ式、年2千万トン視野

 
 鉄鋼大手、中鋼集団(CSC)の5号高炉(台中県龍井郷)で2月26日、火入れ式が行われた。投資額は1,100億台湾元(約3,050億円)で、設計上の生産能力は年250万トン。27日付工商時報などが伝えた。
 
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火入れを行う蕭万長副総統(右)。中国鋼鉄は同高炉の稼働により高級鋼材の時給不足も解決できるという(26日=中央社)
 
 5号高炉は同社傘下の中龍鋼鉄(ドラゴン・スチール)に建設された。容積は3,274立方メートル、直径は12メートルで、設備は大幅に自動化が進められた。また、付属の熱延工場は年産能力300万トンで、5月に操業開始を予定している。

 5号高炉の完成で、中部の機械産業を中心に川下の生産額は2,200億元の増加が見込まれる。同社の鉄鋼製品の生産能力は全体で年間2,000万トンの大台が視界に入った。中鋼高雄工場の生産能力は年1,000万トンにすぎず、台湾では鉄鋼製品を輸入に頼る状況が慢性化していた。

 中鋼集団は現在、5号高炉を含め、総額2,000億元を投じ、設備拡張を急いでいる。中龍鋼鉄には2基目の高炉(年600万トン)を建設しており、2012年末の完成を目指す。3本目の冷延生産ラインも整備される。中龍鋼鉄と川下では6,000人分の雇用創出が見込まれる。