28日付経済日報によると、発光ダイオード（ＬＥＤ）パッケージング最大手、億光電子（エバーライト・エレクトロニクス）が、中国を本拠地とする台湾系液晶モニターおよび液晶テレビの受託生産世界最大手、冠捷科技（ＴＰＶテクノロジー）と合弁で、蘇州にＬＥＤバックライトモジュール工場を設立するとの観測が出ている。事実であれば、億光は出荷量を大幅に拡大し、ＴＰＶはＬＥＤバックライト供給の確保により世界首位の座を固めるものとみられる。
観測について億光生産事業部の劉邦言総経理は27日「まったく知らない」と表明し、同社幹部も「バックライトモジュールメーカーは当社の顧客であり、液晶テレビメーカーとの提携はあり得ない」と述べた。
ただ、液晶テレビは今年の市場規模１億7,000万台のうち、約3,650万台がＬＥＤをバックライトに採用した製品となる見通しで、証券会社は、供給不足が予想されるＬＥＤの確保はＴＰＶにとってシェア拡大に欠かせない要素だとみている。
