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中橡のカーボンブラック工場、重慶に新設へ


ニュース その他製造 作成日:2010年3月2日_記事番号:T00021215

中橡のカーボンブラック工場、重慶に新設へ

 
 台湾水泥(台湾セメント)傘下の中国合成橡膠(CSRC、中橡)は1日、中国・重慶市にカーボンブラック工場を新設すると発表した。年産能力は当初6万~8万5,000トンで2011年下半期~12年上半期の操業開始予定。中国西部市場への供給を目指す。2日付経済日報が伝えた。

 中橡によると、タイヤの原料となるカーボンブラックの中国内需市場は、自動車市場の成長とともに、年間230万トン規模まで成長する見込みだ。四川省に自動車やタイヤメーカーが集中するため、重慶での工場新設を決めたという。

 同社は遼寧省鞍山市の工場を華中市場向け、安徽省馬鞍山市の工場を華北市場向けと位置付け、西部市場向けに新設する重慶工場と合わせ、中国全土への供給をカバーできるとしている。

 中橡のカーボンブラック年産能力は世界4位で68万トン。内訳は▽台湾、12万トン▽中国、19万5,000トン▽米国、30万トン▽インド、6万5,000トン――となっている。今後は重慶工場新設のほか、中国既存工場の生産能力を合計30万トンに、インドで15万トンまで増強し、15年には同社全体の年産能力を計100万トンとする計画だ。