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健康保険料引き上げ、月収5万元以上に限定


ニュース 公益 作成日:2010年3月3日_記事番号:T00021236

健康保険料引き上げ、月収5万元以上に限定

 
 行政院は2日、全民健康保険料引き上げの在り方を関係官庁で協議した結果、引き上げ対象を月収5万台湾元以上(約13万9,000円)の所得層に限定する方針を固めた。3日付中国時報が伝えた。

 呉敦義行政院長は席上、保険料引き上げに関しては、加入者の75%に負担増とならない方向で調整するよう指示した。残る25%は月収5万元以上の所得層で、毎月数十元から数百元の負担増となる見通しだ。呉行政院長は「負担増となる所得層を月収6万元以上に引き上げることが可能であれば、それが望ましい」とも述べた。引き上げ案は立法院と総統への報告を経て、総統による認可が得られ次第実施される。

 全民健康保険は財務状況が急速に悪化しており、保険料引き上げが急がれる状況となっている。当初案では月収3万元以上の所得層に保険料の負担増を求める方針だった。しかし、呉行政院長は席上、所得格差に対する不満に配慮する形で、負担増となる所得ラインを引き上げるよう強く主張した。