インドの大手自動車メーカー、タタ自動車が「世界で最も安い車」として販売する小型車「ナノ」が台湾でも発売される可能性が出ている。東元集団（ＴＥＣＯ）の黄茂雄会長は２日、「安くて品質も良く、１台わずか2,000米ドルで車を運転する喜びを味わうことができる」と高い評価を示し、現在、代理販売権取得を検討していることを明らかにした。３日付蘋果日報が報じた。
先ごろインドを訪問した際に自ら「ナノ」を運転した黄会長は、「軽々と時速100キロメートルのスピードに達し、車体がぶれるようなこともなかった」、「全長3.1メートル、車高1.6メートルと小さいが、フロントウインドウはかなり大きいため、視野が広く取れ運転も快適だ」とその性能に満足を示した。
ただ同日付中国時報は、「台湾の安全基準は厳しいため、車体設計を見直さなければ衝突安全テストを通過することは難しく、設計を見直した場合、現在同様の低価格を維持することは難しい」と指摘している。
