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中国・四川長虹に粉飾疑惑、AUO・奇美電が懸念


ニュース 電子 作成日:2010年3月3日_記事番号:T00021255

中国・四川長虹に粉飾疑惑、AUO・奇美電が懸念

 
 中国の大手テレビメーカー、四川長虹電器に粉飾決算の疑惑が持ち上がったことが連日中国メディアに報じられており、同社と業務提携関係にある友達光電(AUO)、液晶パネルを供給している奇美電子(CMO)が同社の今後の運営に影響が出ないか懸念を抱いている。3日付電子時報が報じた。

 中国メディアの報道によると、四川長虹は株式の配当割当実施を目的とした粉飾をきっかけに、1998年以降の約10年間で計50億人民元(約650億円)の水増し決算を行い、さらに08年には営業コストと管理コストを150億元以上水増しした疑惑が指摘され、税務や証券当局の関心を集めている。なお、同社は粉飾決算を否定している。

 奇美電は今月2日、四川長虹に社員を派遣して事情の把握に努めた。現段階で売掛金の支払いが滞るなどの事態は起きていないという。

 同社とAUOは昨年、液晶テレビ組み立て合弁メーカー、長智光電を立ち上げ、10月より量産に入っている。