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メディアテックの3Gチップ、中国大手に納入


ニュース 電子 作成日:2010年3月3日_記事番号:T00021257

メディアテックの3Gチップ、中国大手に納入

 
 聯発科技(メディアテック)はこのほど、中国の携帯電話端末メーカーの中興通訊(ZTE)、天宇朗通に対し、第3世代(3G)のW-CDMA方式端末向けチップの納入を開始したもようだ。現在の出荷量は少量で、大量出荷は今年後半になる見通しだ。3日付経済日報が伝えた。

 同分野のチップは、米クアルコムが中国市場で優勢を保っているが、メディアテックは今後、徐々に差を詰めていく構えだ。

 3Gチップの分野では、クアルコムが重要特許を保有しており、メディアテックにとっては参入障壁となっている。メディアテックはクアルコムが保有する特許の使用に際し、使用料を支払わないことで合意。使用料は出荷先の携帯電話端末メーカーが負担することになった。メディアテックの主要顧客はこれまで「山寨機」と呼ばれるノーブランド携帯を生産する零細メーカーが中心だったが、こうした企業には特許使用料を負担する財務能力がなく、メディアテックは出荷先を大手メーカーに拡大する必要が生じていた。

 メディアテックは、中興通信、天宇朗通への出荷開始で、W-CDMA、TD-SCDMAの両方式によるチップの出荷比率が年内に10%に高まるとみている。