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中国の銀行による出資、一転解禁へ


ニュース 金融 作成日:2010年3月4日_記事番号:T00021269

中国の銀行による出資、一転解禁へ

 
 中台間の金融市場相互開放に関連し、台湾側は当初、中国の銀行による台湾の銀行への出資を解禁しない方針だったが、総統府は3日までに、一転して出資を解禁することに同意した。4日付経済日報が伝えた。

 行政院金融監督管理委員会(金管会)は、中国の銀行1行当たりの出資先を1行に限定し、出資比率は5%を上限とする構想を固めた。ただ、当初は資本金規制など参入条件を厳しく設定し、出資認可を2~3行に絞る方針だ。

 市場では、中国工商銀行が国泰金融控股に、福建海峡銀行(旧福州市商業銀行)が大衆銀行に、交通銀行が台新金融控股または中国信託金融控股にそれぞれ出資を検討していると伝えられていた。

 行政院は今年1月26日に「両岸金融業務往来許可弁法」の改正案を承認した際、中国の銀行による台湾進出を、支店と駐在員事務所の開設に限定する方針を決めていた。しかし、金管会は台湾の金融機関による中国事業拡大や両岸経済協力枠組み協議(ECFA)交渉に与えるマイナス影響を考慮し、一転して出資解禁に方針転換した。