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「中山路」が16本も!台中県市合併で道路大混乱


ニュース 社会 作成日:2010年3月4日_記事番号:T00021276

「中山路」が16本も!台中県市合併で道路大混乱

 
 今年12月25日に直轄市に昇格する台中県・市では、合併に伴う大混乱が予測されている。合併後は「中山路」が16本もできるなど、名称の重複する道路が約650本に上るためだ。

 目下、台中県の道路は2,388本、台中市は1,800本あるが、台中県だけでも同名道路は既に約400本もある。県市合併後は同名道路がさらに増え、特に多いのが、▽中山路(16本)▽中正路(12本)▽中興路(10本)▽民族路(10本)▽成功路(7本)▽新興路(7本)──だ。

 台中市は現在単一行政区のため、市内に全く同名の道路はないものの、「光明路」と「光明巷」、「大富路」と「大富街」など、名称が重複する通りが計14本あるためこちらも複雑だ。

 台中県と台中市は、合併後の混乱が予測されることについて、将来的には行政区の調整により改名する可能性もあるが、合併当初はさらなる混乱の発生を避けるため、改名しない方向だ。

 例えば最も多い「中山路」の場合は、「沙鹿区中山路」や「大甲区中山路」のように道路名の前に行政区名を付け加えて区別して、混乱を回避する方針だ。とはいえ、1本の道路が県市をまたぎ、途中で名前が変わっている場合などは、地元住民でなければやはり混乱してしまいそうだ。

 同じく直轄市に昇格する高雄県・市と台南県・市でも、同様の状況が発生する。いずれも、直轄市昇格後最初の市長が直面しなければならない問題で、手腕の見せどころだ。将来的には、その土地の歴史や文化にちなんだ地方色豊かな道路名が付けられるといいのだが。