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作成日：2010年3月4日_記事番号：T00021280
アップルとの特許訴訟、ＨＴＣ「短期的影響なし」
携帯電話端末大手、宏達国際電子（ＨＴＣ）の鄭慧明財務長（ＣＦＯ）は３日、同社が携帯電話端末iPhoneに関する特許20件を侵害したとして、米アップルから提訴されたことに関連し、「短期的な業績には影響がない。さまざまな対応を考えたい」と述べ、逆提訴や和解交渉など複数の選択肢を念頭に置いていることを示唆した。４日付工商時報が伝えた。
これに関連し、３日付ウォール・ストリート・ジャーナルは、アップルのＨＴＣ提訴は、他の携帯電話メーカーがアップルと競合するグーグルと提携する動きをけん制し、米スマートフォン市場におけるグーグルの競争力をそぐ狙いがあると分析した。ＨＴＣはグーグル初のスマートフォン「ネクサス・ワン」を受託生産している。
市場では今回の提訴について、「ＨＴＣがアップルを脅かす存在となったことを示すものだ」として、むしろ好材料視する向きもあり、ＨＴＣの株価は３日、約２％安と予想よりは堅調に推移した。
