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作成日:2010年3月8日_記事番号:T00021337
デジカメ受託の佳能、10年出荷は4割成長へ
デジタルカメラ受託製造大手、佳能企業(アビリティ・エンタープライズ)の曽明仁総経理は5日、今年は前年比40%の出荷成長を遂げるとの楽観予測を示した。昨年実績1,520万台(シェア12%)から計算すると、今年の目標は2,128万台(シェア15%)が見込まれる。市場調査会社のテクノ・システム・リサーチ(TSR、本社・東京都千代田区)によると、目標を達成できれば同社は今年、三洋電機や華晶科技(アルテック)、鴻海精密工業を追い抜き、デジカメ受託世界最大手となる見通しだ。8日付工商時報などが報じた。
中国の労働力不足問題について曽総経理は、「3月に入りほぼ解消したため、同月の出荷量はこの問題の影響を受けた1、2月の合計を上回る」と強調した。第1四半期の出荷台数は前期比9%減、前年同期比124%増の470万台を見込む。なお、第2四半期は新機種の出荷で今期より増加し、上半期全体では昨年下半期の1,000万台水準を上回る可能性もあると予測した。
2009年業績は、売上高が前年比9.3%増の366億1,600万台湾元(約1,000億円)、純利益は同58.8%増の21億5,200万元と、いずれも過去最高を記録した。