４日に起きた高雄県甲仙郷を震源とするマグニチュード（Ｍ）6.4の地震で、海底通信ケーブル５本が切断され、電話回線や台湾域内でのインターネット接続にはほとんど影響がなかったが、台湾と香港、東南アジア方面との間でインターネット通信やデータ通信に一部影響が出た。６日付工商時報が伝えた。
中華電信は４日から５日にかけ、シンガポール・テレコム（シングテル）、フィリピン長距離電話（ＰＬＤＴ）、中国電信などに協力を要請し、予備回線を確保した。中華電信はシンガポールのケーブル修理会社に依頼し、１～２カ月以内に復旧作業を進める。
原因は今回の地震で海底山脈が揺れたためとみられる。中華電信の国際海底ケーブルは、昨年８月の台風８号（アジア名・モーラコット）で７本すべてが、2007年の宜蘭沖を震源とする地震でも７本中６本がそれぞれ切断された。
