市場調査会社ディスプレイサーチは５日、３月の液晶パネル価格動向を発表し、モニター用とノートパソコン用は１～２米ドルの小幅上昇だった。テレビ用は横ばいだったが、32インチ用は１米ドル上昇した。６日付経済日報が伝えた。
業界では、非需要期に入るため、３月下旬から４月にかけて液晶パネル価格が小幅下落するとの見方が支配的だったが、下値圧力は予想よりも小さく、むしろ価格は値上がりした。また、４日に南部で起きたマグニチュード（Ｍ）6.4の地震で、液晶パネル生産に影響が拡大した場合、ノートパソコン用パネルは一段高も予想される。 ＪＰモルガン・チェースは、奇美電子（ＣＭＯ）の第7.5世代液晶パネル工場が震源に近かったため、１週間程度は生産に影響が見込まれると指摘した。
ディスプレイサーチは「液晶パネルの供給は依然需要を満たしていない。液晶テレビ用パネルの需要が安定しているため、各社が生産能力を液晶テレビ向けに振り向けた結果、モニター用パネルの供給が不足している」と指摘した。
