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鶏卵1個19元、供給過剰で暴落


ニュース 農林水産 作成日:2010年3月10日_記事番号:T00021386

鶏卵1個19元、供給過剰で暴落

 
 鶏卵価格が現在1個19台湾元(約53.7円)と、昨年8月時点の最高値34元から45%暴落し、生産コストを割る状態になっている。鶏卵の主要生産拠点である彰化県と雲林県で飼育されている卵用鶏は約3,000万羽と実需要より100万羽多く、供給過剰になっていることが原因だ。同県農業処は中央政府に解決を図るよう求めている。10日付中国時報が報じた。

 今回も従来の鶏卵価格暴落時と同様に、年齢の高い卵用鶏の殺処分を進めることで供給量を抑えようというのが政府と業界の共通認識だが、ある業者は「殺処分のスケジュールは年末まで詰まっており、とても追い付かない」と嘆く。疫病被害防止のため業者による私的な殺処分が禁じられている一方、合法の食肉処分場は全土で1、2カ所しかなく、1日平均で3万羽しか処分できないためだ。

 中華民国養鶏協会の蕭清泉・蛋鶏(卵用鶏)組組長は、不景気によって失業した若年層が養鶏業に参入して、鶏卵の供給が増えたことも供給過剰の一因だと指摘した。

 鶏卵価格は2008年は平均26元、09年は25元で、利益を確保できていたため最近は生産を拡大する業者が多かった。