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CD発行残高が過去最高、過剰流動性解消せず【図】


ニュース 金融 作成日:2010年3月10日_記事番号:T00021388

CD発行残高が過去最高、過剰流動性解消せず【図】

 
 中央銀行が発行する譲渡性預金証書(CD)の発行残高が9日現在で過去最高の6兆27億台湾元(約17兆円)に達し、6兆元の大台に乗せた。CD発行の急増は、中銀が不動産高騰によるバブル発生を警戒し、市中資金の回収を急いでいるためだが、過剰流動性の解消には至っていない。10日付工商時報が伝えた。
 
T000213881

 
 中銀は3月だけで1,168億元のCDを発行し、発行残高は前年同期を1兆6,000億元も上回った。1日当たり市中から43億元の資金を回収している計算となる。金利は30日物が0.57%、91日物が0.61%、182日物が0.71%となっている。

 しかし、銀行関係者は「投資先が限定されている上、ホットマネーや外国資本の流入で、遊休資本は不動産価格をつり上げる要因となっている」と指摘しており、中銀による資金回収の動きは今のところ「焼け石に水」の状態だ。