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作成日:2010年3月11日_記事番号:T00021427
ネットワーク機器各社、受注見通しが改善傾向
ネットワーク機器業界では、明泰科技(アルファ・ネットワークス)が「第2四半期の受注は満杯で第3四半期まで見通しが立っている」、智易科技(アルカディアン・テクノロジー)が「小売業者からの受注が第3四半期初めまで、通信キャリアからは第4四半期まで見通しが立っている」とするなど、緊急受注に追われた昨年から一転、ある程度先まで受注見通しが立つ状況となっている。11日付電子時報が報じた。
ネットワーク機器メーカーの正常な納期は、小売業者に対してが8週、通信キャリアなどの企業に対しては12週とされるが、2009年は緊急受注の増加により、小売業者で最短4週まで縮まる状況となっていた。しかし今年第1四半期は、一部メーカーで過去最長の3カ月超に延びるなど納期が長期化している。
これについて友訊科技(D-Link)の陳睿緒財務長(CFO)は、「市場需要の高まりもあるが、一部は、これまでの緊急受注増や部品不足の影響で、第2四半期の出荷に間に合わなかったものが第3四半期にずれ込んでいる」と指摘した。その上で、ネットワーク機器産業は現在、深刻な景気の冷え込みで受けたダメージからサプライチェーン全体が正常な状態に回復するための調整段階にあるとの見方を示した。