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作成日:2010年3月11日_記事番号:T00021431
奇美電の王志超総経理、「合併後も中国市場首位狙う」
群創光電(イノルックス・ディスプレイ)、統宝光電(トポリー・オプトエレクトロニクス)との合併を18日に控えた奇美電子(CMO)の王志超総経理は10日、今年も昨年に引き続き、中国の液晶テレビ用パネルシェアで約5割を目標とし、首位の座を維持すると表明した。11日付経済日報が報じた。
王総経理によると、昨年、中国の液晶テレビ市場2,300万台に対し、奇美電は1,212万台にパネルを供給、シェア52%を獲得した。今年の同市場は3,900万台が見込まれ、前年比5割増の1,860台へのパネル供給を目指す。
王総経理は、昨年の同市場でのシェア過半獲得について、中国の液晶テレビブランドとの強い結び付きを勝因に挙げた。その上で、中国大手テレビメーカーは傘下に液晶パネルメーカーを持っておらず、サムスン電子、LGエレクトロニクスの韓国勢に対しては、同じテレビブランドとしての警戒心が働くと台湾パネルメーカーの優位性を説明した。
さらに、金融危機発生時に、パネルメーカーをグループ内に有するサムスンやLG、シャープなどから発注の撤回を受けたことを明らかにした上で、「パネルを自社グループ内で調達できるテレビブランド顧客はもはや信用できない」と指摘。今後、中国液晶テレビブランドとの提携強化によって韓国パネルメーカーから世界シェアを奪い返せると意気込みを示した。