ニュース 商業・サービス 作成日:2010年3月11日_記事番号:T00021437
台北を中心とした公共交通機関の「悠遊カード(イージーカード)」と、セブン-イレブンの「icashカード」が合体した「icash悠遊カード」が4月1日より発行されることになった。セブン-イレブンなど統一企業集団(ユニプレジデント)傘下の流通企業7社のみならず、他の大手コンビニエンスストアなど悠遊カードの提携企業でも利用可能で、交通機関および計24企業の1万店舗以上で使用できる台湾最強の電子マネーカードの誕生となる。統一超商(プレジデント・チェーンストア)にとっては顧客囲い込みの強力な武器となりそうだ。11日付工商時報などが報じた。
セブン-イレブンのキャラクター「OPENちゃん」デザインのicash悠遊カードも発表された。4月初旬に利用者向けの商品割引キャンペーンが予定されている(10日=中央社)
icashカードはセブン-イレブンでの10台湾元(約28.5円)消費でポイント1点を得られ、ポイント20点で商品購入の際1元の割引を受けられる。また、icashカードの利用で弁当など特定商品を割引価格で購入できるキャンペーンも頻繁に行われいる。発行枚数は現在840万枚だ。統一超商の謝健南営運長(COO)は10日、今後icashカードとicash悠遊カード合計で1,300万枚の発行を目指し、セブン-イレブンのicash利用による売上比率を現在の12%から20%へと引き上げる考えを示した。
悠遊カードは4月から、▽セブン-イレブン▽全家便利商店(ファミリーマート)▽萊爾富(ハイライフ)▽OK便利店▽スターバックスコーヒー▽ISコーヒー▽天仁茗茶▽屈臣氏(ワトソンズ)▽康是美(コスメッド)▽頂好超市(ウェルカム)▽松青超市(マツセイ)▽新東陽▽ドミノ・ピザ▽無印良品――など24の業者の店舗で1回当たり1,000元、1日当たり3,000元を上限に少額決済が可能となる。icash悠遊カードは発行後、一定の期間を経た後でポイントサービスを開始する予定で、セブン-イレブンではポイントをためたり商品を安く購入できる機会もある上、他業者でも買い物に利用できるため、統一超商にとって顧客囲い込みのメリットは大きい。
悠遊カードも利用増期待
悠遊カードは累計発行枚数1,700万枚、1日当たりの利用枚数400万枚の台湾最大の電子マネーカードだ。悠遊カード公司の連勝文董事長(連戦・国民党名誉主席の長男)は、icash悠遊カードの利便性をアピールして、1日当たりの利用枚数を500万枚に引き上げたいと表明した。
日本や香港に追随
日本の交通機関の電子マネーカードはJR東日本の「Suica」や、首都圏の私鉄・地下鉄・バスなどの「PASMO」が有名だが、いずれもサービス加盟店のコンビニやショッピングセンターなどで既に利用が開放されている。今回、悠遊カードが小売業者の店舗で利用できるようになるのは、日本や香港、シンガポール、中国などの先行事例にならうものだ。
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